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補聴器 集音器 違い「どちらにすべきか?」

補聴器 集音器 違い「どちらにすべきか?」

<2022年6月20日新規作成>

まえがき

補聴器の購入を検討する理由としては、

  • 夫(妻)の話し声が聞こえづらくなった
  • 近所の集まりにでるのが億劫になった
  • レジの人の声が聞こえにくくなった
  • テレビの音が聞こえづらくなった
  • 会議で話が聞き取りづらくなった

といったものが挙げられるようです。聞こえにくさを解消するため、補聴器を作ろうかとお考えの方もいると思います。でも、

 

「まだ、(補聴器は)早いかな?」

 

そう思っている方もいるかもしれません。

 

近年、補聴器と比較されるものとして注目を集めている音響機器に「集音器」があります。ワイヤレスイヤホンのような形をしており、スマホアプリひとつで耳に入ってくる周囲の人の声や音を調整できる手軽さ、そして低価格がウリの音響機器です。

 

 

 

そこで、今回は、この記事が補聴器・集音器どちらにしようか考えている方が、自分にあった機器を選べるための道標となるべく、この記事前半で補聴器の機能や種類などについて解説し、記事後半では集音器の特徴、どんな人に向いているのか?メリット・デメリットについて解説します。

 

【補聴器が適している人】

  • 40dB以上の中等度難聴
  • 自分の聴力に合ったものが欲しい
  • 認定補聴器専門店で相談したい
  • 医療器具として使いたい
  • アフターサポート重視
  • 価格は高くなっても構わない

 

 

【集音器が適している人】

  • 40dB未満の軽度難聴
  • 購入が簡単な方が良い
  • スマホ一つで調節したい
  • とにかく安く買いたい

 

 

※参考サイト・参考書籍一覧

公益財団法人 テクノエイド協会
「認定補聴器機能者検索システム」

公益財団法人 テクノエイド協会
「認定補聴器専門店認定システム」

一般社団法人 日本補聴器工業会
「JapanTrak 2018 調査報告」
(2018年)

ワイデックス株式会社
「補聴器のしくみと構造」

日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会
「補聴器相談医名簿」
(2010年7月16日)

2021年 関谷芳正 八重洲出版
「2022年版 よくわかる補聴器選び」

 

PR TIMES
「順天堂大学医学部
   高齢者医療センター耳鼻咽喉科
   オリーブスマートイヤー実機紹介」
(2021年7月20日)

※2022年6月16日時点の情報です。

 

目次

  1. 補聴器、本当に必要?
  2. 補聴器でできること・仕組み
  3. 補聴器の価格帯と3つの種類
  4. 補聴器、どこで買える?
  5. 補聴器が必要になるレベル
  6. 集音器とは?
    ∟メリット/デメリット/価格帯
    ∟どんな人に向いているか?

1.補聴器、本当に必要?
   まずは耳鼻咽喉科へ

補聴器 聴力検査

補聴器を購入後

医師からは「必要ない」と言われてしまった

 

国民生活センターの「補聴器トラブルを防ぎましょう!」(2021年2月25日公表)のサイトには「勧誘され補聴器を購入したが医師に不要と言われた」「試用なしで購入したが音がうるさい」などといった相談事例がいくつか挙げられています。

 

補聴器は「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」第2条第6項で「管理医療機器」にあたりますが、販売にあたっては「届出制」であるため、販売の間口は広いです。

 

通信販売、ネット販売、
訪問販売、眼鏡屋、家電量販店

 

上記にあげたように、補聴器を購入できる場所はいくつかありますが、「本当に補聴器が必要なほどなのか?」を決める前に、耳鼻咽喉科に相談しにいきましょう。

 

そうすれば、補聴器を作った方が良いのか、不要なのかを判断してもらえるだけでなく、その人の耳の状態や正確な情報などを補聴器店に提供してもらえるため、自分に合った補聴器を作ってもらえる可能性がより高まるからです。

 

それも、補聴器に対して専門的なアドバイスが受けられる補聴器相談医が在籍する耳鼻咽喉科が良いでしょう。

 

ちなみに、「日本聴覚医学会」が定めた難聴(聴覚障害)の程度分類によると、聴力検査をして平均40dB以上の難聴からが、補聴器を使い始める目安になるようです。

2.補聴器でできること・仕組み

 

(△)小さな音を大きくする

(○)会話をもっとも聞こえやすくする

 

補聴器の購入を検討する理由の多くは、「会話が聞き取りづらくなったから」「難聴になったから」というものが多いですが、その多くは「高音域の音」から聞こえにくくなってくることが多い「感音難聴」のケースが多いと言われています。

 

「相手の声は『音』としては聞こえるが、何を話しているのか、分からない

 

これは感音難聴を抱える方が、よく口にされる症状のうちの一つですが、原因の一つには会話の中の「子音」が聞こえにくくなってくるから、というものがあります。

 

試しに

「あ・い・う・え・お」

「さ・し・す・せ・そ」

と口に出してみてください。どちらの方が「高い音」だと感じましたか?

ピアノ

 

おそらく「さ・し・す・せ・そ」の方が高く感じたのではないでしょうか?

 

「さ・し・す・せ・そ」の子音(s)は母音である「あ・い・う・え・お」よりも、高い音であり、感音難聴の方からすれば、「s」の音は聞き取りにくい音です(「s」以外でも高い音の子音の代表例としては「sh」「p」などがあります)。

 

なので、高い音が聞き取りにくくなっている感音難聴の方からすると、例えば「一(ichi)」と「七(shichi)」は聞き取りにくい言葉の部類に入るわけであり、会話の中でこういった聞き取りにくい言葉がでてくると、「相手が何を話しているのか、分からない」となるのです。

 

このような症状では、「単純に入ってくる音を大きくするだけ」では、聞こえにくさの改善につながりません。全ての音が大きくなってしまうだけでは駄目なのです。そこで、必要になってくるのが「アンプ」です。

アンプ

「アンプ」と聞くと、ギターなどの楽器を演奏するときにも使われる、あの四角い箱をイメージする方が多いと思います。

 

ギター演奏時、弦を弾くことによって発生する電気信号を増幅させて大きな音を作り出すアンプ(アンプスピーカー)。

 

補聴器にも同じようにアンプが内臓されており、補聴器の「マイク」で集められた音は電気信号に変換され、増幅されます。しかし、ただ増幅されるわけではなく、「音の高低」「音の大きさ」「音の方向」など、いくつかの要素によって、増幅される量は各補聴器メーカーが研究・開発された最新鋭のICチップによって自動制御されます(大きい音だった場合、増幅量は少ないなど)。

 

 

 

ものすごくざっくりですが、これが補聴器の基本的な機能です。

 

補聴器の代表的な機能

1.音の聞き分け

    補聴器に入ってきた音を会話と雑音に分離。

2.音の分割(マルチチャンネル)

    音を高さごとに分け、それぞれの高さで
    雑音処理。補聴器から出す音の音量
    も音の高低ごとに調整。

3.雑音を取り除く

    マルチチャンネル技術を使い、
    会話とは関係ない部分の高さの
    雑音を除去。

4.指向性

    会話と関係のない方向からの音源の
    雑音を除去。複数のマイクに
    入ってくる音の時間差を利用。

5.ワイヤレス機能

    テレビ、携帯電話の音を補聴器に
    飛ばして聞くことができる。
    スマホで音量調整、モード変更も可能。

6.テレコイル

    電話の声を聞くときのモード
    受話器から漏れる磁気を拾い、電流に変換。
    補聴器のスピーカーから声を直接聞ける。

7.スマートフォン対応

    音楽・アプリの音声を直接聴ける。
    遠隔サポートで補聴器の調整ができる。
    GPSによって自動でモードを切り替えられる。

 

以上、これらの機能を駆使することによって、先ほど子音と母音のところでお話したように「聞き分けにくい声」や「人の声以外の雑音」を軽減させ、会話を聞こえやすくすることが補聴器でできることです。

 

これらの機能を使うための補聴器の調整は、通信販売やインターネットで購入する場合などを除けば、補聴器、どこで買えるか?でも解説する補聴器専門店(「認定補聴器技能者」がいる補聴器専門店が望ましい)でやってもらえるので、心配はいりません。

3.補聴器の価格帯と3つの種類

補聴器の種類

補聴器1台(片耳)の平均購入価格

15万円

日本国内の補聴器メーカーが加入している日本補聴器工業会が2018年に発表した調査報告書によると、補聴器1台の購入平均価格は「15万円」となっています。なお「1台」の意味ですが、「片耳のみ」という定義です。

日本補聴器工業会 データ

画像引用元:日本補聴器工業会
「JapanTrak 2018 調査報告」(62ページ)

※補聴器所有者282人で調査
・10〜20万円:48%
・20〜30万円:17%
・5〜10万円  :17%

一般的に購入されている補聴器の価格帯としては5万円〜30万円となっており、高いものだと50万円を超える補聴器もありますが、この価格差は「より聞こえをよくするために必要な処理能力の違い」と考えて頂ければと思います。

 

さらに、補聴器の価格は、この補聴器本体の価格とは別に「補聴器専門店でのフィッティングや補聴器購入後の調整料」も含まれています。

 

「補聴器は高い」と言われることもあるようですが、自分に合った補聴器、懇切丁寧な(認定補聴器技術者の)サポートによって、良い聞こえを生涯に渡って維持できるのであれば、補聴器は高い買い物とは言えないのかもしれません。

補聴器サポート

ここからは、補聴器の種類について解説します。大きく分けて補聴器には3つのタイプがあり、種類と価格の高低(の目安)は次の通りです。

  1. 耳かけ型補聴器    (様々)
  2. 耳あな型補聴器    (様々)
  3. ポケット型補聴器 (安め)

なお、日本補聴器工業会の「補聴器の種類と特徴」によると、現在の主流は「1.耳かけ型補聴器」とのことです。

 

1.耳かけ型補聴器(5~60万円/片耳)

耳かけ型補聴器

【耳かけ型補聴器のメリット】

  • ハウリングが起きにくい
    (ピーピーと音がすること)
  • テレコイル、FM装置など多機能
  • 充電式のものも選べる
  • オープンフィッティング利用可能
  • 買う前に試用できる
  • スタイリッシュなものもあり
  • 様々な価格帯から選べる

【耳かけ型補聴器のデメリット】

  • 汗、水分に弱い
  • メガネ、マスクの邪魔になりやすい
  • (目立つものは)やはり目立つ

どんな人におすすめ?

高性能、多機能を求めている人

「補聴器」というと、この耳かけ型をイメージする方が多いかもしれません。従来の耳かけ型補聴器はサイズ自体も大きく、デザインを気にする方もいますが、最近のものは小型化も進んでおり、「チューブ」自体も細い補聴器がでてきました。

 

後述する「耳あな型」に比べると本体が大きい分、本体内部のスペースに余裕があります。そのため、「指向性」を高める、FM装置を使う、といったような様々な機能をつけることができることも耳かけ型補聴器の特徴の一つとなっています。

 

耳かけ型補聴器は本体が露出しているため、汗や水分に弱い特徴があります。しかし、最近の耳かけ補聴器は防水機能を備えたものも出てきているため、一概に「耳かけ型は水に弱い」とも言えなくなってきています。

 

2.耳あな型補聴器(5~60万円/片耳)

耳あな型補聴器

【耳あな型補聴器のメリット】

  • 目立ちにくい
  • 耳にフィットしやすい
  • 汗や水分が入りにくい
  • メガネ・マスクの邪魔になりにくい

【耳あな型補聴器のデメリット】

  • ハウリングが起きやすい
  • 多くの機能は積み込めない
  • 耳垢や耳だれに注意
  • 中耳炎など疾病があると利用不可
  • 充電式のものが少ない
  • 電池の寿命が短い(CIC)

どんな人におすすめ?

補聴器を目立たせたくないと考えている人

耳あな型補聴器は、「とにかく補聴器を目立たせたくない」と考えている方に合っています。

 

耳あな型補聴器には、大きなサイズ順に
「ITE」「ITC」「CIC」となっており、遠目からみればCICだと、補聴器が入っているかどうかも分からないぐらいの小ささです。

 

さらに、CICよりも小さな補聴器として「IIC」と呼ばれるものがあり、IICの中でもアメリカ合衆国の補聴器メーカーである「スターキー」の「オトレンズ」は鼓膜付近にまで入れて使うことができます。

オトレンズ・シナジー スターキージャパンプロ

 

耳あな型補聴器はその小さいサイズのため、外からの音を拾うマイクと、音を出すスピーカーの位置が近いです。そのためスピーカーから出てくる増幅音を再度マイクが拾ってしまいます。すると、補聴器からは「ピーピー」と音がでてくる「ハウリング」が生じやすくなります。

 

ハウリングを防ぐため、耳あな型では大きな音が出せない(軽度・中等度難聴までしか対応できない)ような仕様でしたが、この問題も改善されるようになってきました。

 

3.ポケット型補聴器(3~13万円)
   ※片耳だけ

ポケット型補聴器

【ポケット型補聴器のメリット】

  • 本体価格が安い
  • 重度の難聴でも使える
  • 乾電池が使える
  • 操作が簡単

【ポケット型補聴器のデメリット】

  • コードが邪魔
  • 持ち運びが大変
  • 耳で聞く音とは違う感じがする

どんな人におすすめ?

室内で使う人。重度難聴の人。

ポケット型補聴器は、シャツの胸ポケットに入るくらいのサイズでマイクから集められた音は「イヤホン」で聞きます。

 

音を集めるマイクは本体にあり、音が出力されるイヤホンとは距離があります。それはハウリングが起こりにくいことを意味します。故にポケット型補聴器は重度の難聴の方にも十分な程の大音量の音をだすことが可能です。

 

そして、最大の魅力といえるのは、その安い本体価格と言えるでしょう。補聴器1台の平均購入価格が15万円と言われている中、ポケット型補聴器は3万円台から購入することができます。

 

「高出力」「低価格」のポケット型補聴器ですが、その性質上耳元のマイクで音を拾うわけではないため、イヤホンから聞こえる音には少し違和感があるとも言われています。携帯性にも長けているとも言えません。

 

そのためか、ポケット型補聴器の利用者は現象傾向であり、国内の補聴器メーカーから出されている品数も耳かけ型補聴器、耳あな型補聴器に比べると少なくなっています。

4.補聴器、どこで買える?

補聴器専門店

補聴器相談医が在籍している
耳鼻咽喉科に相談後

     認定補聴器技能者が在籍する

認定補聴器専門店で購入

補聴器相談医名簿

認定補聴器技能者検索システム

認定補聴器専門店検索システム

補聴器、本当に必要?でも解説しましたが、「試用なしで購入したが音がうるさい」等、補聴器購入後のトラブルや相談事例といったものは絶えません。

 

補聴器購入後のトラブルを極力避けるためには、まずは耳鼻咽喉科で診察を受けた方が良いです。耳鼻咽喉科の中でも、日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会が認定した「補聴器相談医」が在籍している耳鼻咽喉科に相談した方が良いでしょう。

 

地域でも評判の耳鼻咽喉科であれば、同じく地域で評判の補聴器専門店を紹介してもらえる可能性が高まります。

 

上記、「認定補聴器技能者」とは公益財団テクノエイド協会によって認定される資格で、補聴器(きこえの改善をサポートする)のプロフェッショナルと言われており、4年間の講習後、試験に合格することによって得られる資格です。

 

「認定補聴器専門店」とは同じく公益財団テクノエイド協会によって認定された補聴器専門店で、認定補聴器技能者を有すること、補聴器販売に必要な設備を備えていることなどが、必須条件となっています。

5.補聴器が必要になるレベル

補聴器、本当に必要?でもお伝えしましたが、耳鼻咽喉科の聴力検査で平均40dB以上の難聴から補聴器を利用した方が良いと言われています。

 

実際に耳鼻咽喉科で聴力検査を受ける前に、「普通の大きさでの会話で、聞き間違いがある、聞き取れないことがある」と「自覚」することが日常的にあるようでしたら、一度耳鼻咽喉科での診察をおすすめします。

6.集音器とは?

集音器

 

ここからは、集音器について解説していきます。集音器も会話を聞き取りやすくするための機器ですが、補聴器との大きな違いを列挙してみましょう。

 

【集音器の特徴】
  • 聞こえ具合は自分で調整
  • ネットで購入できる
  • 高度難聴には不向き
  • 価格が抑えられている
  • 医療機器ではない

 

集音器の最大の特徴は「補聴器専門店での調整(フィッティング)を必要としない」「価格が抑えられている」というものが挙げられます。

 

補聴器に比べると、購入(契約)までの敷居が低い集音器ですが、当然メリット・デメリットもあります。それぞれ細かくみていきます。

 

1.メリット/デメリット

【集音器のメリット】

  • 補聴器専門店に行く必要がない
  • アプリで聞こえ具合を調整できる
  • 本体価格が安い

【集音器のデメリット】

  • 聞こえの調整は自分でする
  • 高度難聴には役に立たない
  • アフターサービスが不十分

耳が聞こえにくくなった場合、耳鼻咽喉科や補聴器専門店で相談する方と同じくらい「インターネットで情報収集する」という方もいます。

 

その際に「聴力を補うための機器」としてネット上で購入できるのが集音器です(補聴器もネット購入することができます)。

 

「補聴器の購入はまだいいか」あるいは「補聴器専門店に足を運ぶのは面倒」という方からすれば、手軽に耳の聞こえを良くする機器を購入できる集音器はうってうけなのかもしれません。

 

そして、手軽なのは購入時だけではありません。

 

日本国内の補聴器メーカーが加入している日本補聴器工業会が2018年に発表した調査報告書によると、補聴器購入の際、「満足な聞こえ具合」にするために、補聴器専門店にて「3~10回」の調整が必要であったという回答があります。

日本補聴器工業会

画像引用元:日本補聴器工業会
「JapanTrak 2018 調査報告」(61ページ)

 

今まで、聞こえが良くない方が補聴器をつけるようになると、今まで聞こえなかった音が聞こえるようになります。

 

すると、聴力が弱ってきてから補聴器をつける前までは気にならなかった小さな音(雑音など)も聞こえるようになってきてしまい、逆に会話に集中できなくなってしまうということもあるようです。

 

また、補聴器をつけ始めた時は、周囲の音を拾いすぎてうるさくならないようにあえて音の増幅を抑えて調整されますが、それも慣れてくると、「音量が足りない」と感じることもあるようです。

 

なので、補聴器購入後もきちんとした聞こえ具合にするためには、数回、補聴器店に足を運ぶ必要がありますが、この調整が面倒なため補聴器の使わなくなった、という方もいるようです。

 

集音器に関しては、「音を一律に大きくするだけで、音の高低を考慮した調整はできない。雑音抑制もできない」といったことも一般的には言われていますが、そうとは限りません。

 

「補聴器専門店のように」とまではいきませんが、スマホのアプリで聞こえに応じた音量調整や雑音抑制できる集音器もでてきています。

オリーブスマートイヤープラス

こちら音響機器の製造メーカーである「株式会社Olive Union」の「Olive SmartEar Plus(オリーブ スマートイヤー プラス)はスマホアプリひとつで、聞こえ具合の調整、雑音抑制、ハウリング音抑制などの機能を調整することができます。

オリーブスマートイヤープラス

 

本体価格は抑えられている

補聴器の購入平均価格は15万円であることは前述した通りですが、集音器はそれよりも価格は抑えられています。

 

こちらのOlive SmartEar Plus(オリーブ スマートイヤー プラス)の本体価格は一括払いの場合77,000円(税込)ですが、「本当に自分に合っているか不安」という場合は、次のような月額レンタルで利用することもできます。

  1. 4,290円(税込)
    (最低利用期間12ヶ月)
  2. 5,390円(税込)
    (最低利用期間3ヶ月)

さらに、「1週間トライアル」ということで、100円(税込)で1週間試しに使ってみることも可能です。

オリーブスマートイヤープラス

 

ここまでは、集音器のメリットについて解説しましたが、デメリットについても触れておかねばなりません。

デメリット

集音器は、補聴器専門店の専門家(認定補聴器技能者)のサポートを受けてつくるものではありません。一人一人の耳の状態に限りなく合わせて作られてはいないのです。

 

確かにスマホアプリ等で、音量の調整・雑音の抑制などはできます。しかし、それは予めプログラムされたものから調節することに過ぎません。日々利用しているなかでの音質調整も、サポートはあるにはありますが、補聴器専門店のように手厚いサポートは期待できません。

 

以下に示す資料によると、「補聴器販売従事者からフィッティング(サポート)を受けて購入した補聴器は集音器/通販補充器よりも満足度が高い」ということが示されています。

日本補聴器工業会

日本補聴器工業会

画像引用元:日本補聴器工業会
「JapanTrak 2018 調査報告」(75-76ページ)

また、集音器がカバーできる難聴度合いは、機器にもよりますが軽度〜中程度までの難聴と言われており、40~70dBの範囲内です。ですので難聴の症状が重い方には推奨されていません。

 

2.どんな人に向いているか?

集音器 男性

記事冒頭でお伝えした、集音器が適している方について、再度まとめます。

【集音器が適している人】
  • 40dB未満の軽度難聴
  • 購入が簡単な方が良い
  • スマホ一つで調節したい
  • とにかく安く買いたい

「対面販売される補聴器から、必要最低限の機能を詰め込んだもの」

 

集音器については、そう捉えて頂ければと思います。

 

 

PROFILE

吉田 裕紀

Yuki Yoshida

長野県出身。2009年「株式会社ディ・ポップス」に入社。NTTドコモ、au、ソフトバンクなど様々な通信キャリアを取り扱う携帯ショップ「TOP1」やワイモバイルショップにて11年間携帯電話の販売に従事。
現在はコンテンツマーケティング部署に所属。現場の経験を活かし、「携帯電話料金プランについてわかりやすい記事を書き、わかりやすく情報を発信する」をモットーに、日々売り場からの声や、最新の携帯電話に関する情報を収集し、記事の執筆にあたっている。

 

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